Tokyo ワークショップ

素材紹介 / アコヤ真珠ができるまで

2017/02/28

アコヤ真珠はアコヤ貝の中で育った真珠です。自然豊かな山に囲まれた海の中で、数年かけて、美しい真珠を育てているのです。メイカーズベースのワークショップでも利用されているアコヤ真珠ができるまでの流れについて、ご紹介いたします。(アコヤ真珠を取り出すところから行うワークショップはコチラ

1:貝を稚魚から育てる
人口採苗による稚貝育成を行います。時期は3-6月。採苗した稚貝を、専用の水槽で約1ヶ月間飼育し、1mm程度の大きさにします。

2:稚貝を母貝に、2年間かけて育てる
健康な母貝に育てるため、成長過程で付着するフジツボなどの付着物を随時掃除しながら育てていきます。母貝は、真珠層の巻きの厚さやテリ(輝き)に影響するため、長年の経験をもとに、より美しい真珠ができるように工夫されています。

3:真珠の素になる「核」を入れる
水温が暖かくなる4〜10月、核入れという作業を行います。核とは真珠のもとになる大切な部分。また、同時に「ピース」と呼ばれるが外套膜の切片も入れます。この膜が核を覆っていくことで、真珠が出来上がるのです。これらを核入手術と呼びます。

4:波の穏やかな場所で初期の養成
手術直後は、特に丁寧に扱う必要があります。そのため、波の穏やかなところで初期の養成を行います。ある程度成長したら、レントゲンで母貝の健康状態を入念に確認しながら育成をしていきます。

5:沖出し、本格的な養成
ある程度育ってきたら、沖で育てます。短いものでも1年弱、長いものだと2年程度かけてじっくりと沖出し。十分な酸素や栄養が行き渡るよう、しっかりとした環境を作った上で、育てていきます。

6:浜揚げ、収穫
海水温が下がる、12〜1月が、ついに訪れる収穫時期。沖出ししていた母貝を引き上げます。この時期は真珠の表面光沢が最も良い時期にあたり、浜揚げ前に化粧巻き漁場と呼ばれる場所へ移動させて、きめの細かい真珠層の形成を促進し、色やテリをさらによくしていきます。いくつか母貝を開き、状態を確認した上で、問題なければ収穫を行います。

このように、大切に育てられたものが、アコヤ貝、アコヤ真珠と呼ばれています。メイカーズベースで扱うアコヤ真珠は、九州で育ったものです。育てられた背景を知るとまた、アコヤ真珠の価値を一層感じることができます。機会があればぜひ、お手にとってみてください。

Makers'
松田