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Pinkoi好藝市@台北 (2015/5/16)

2015年5月16日@台北の松山文創園区。メイカーズベース初めての海外展開「好藝市」という屋外型販売イベント。文化や言葉の壁を越えて、日本人の作り手による様々な作品を現地の方々に届けてきました。

コトの始まりは、Pinkoiというアジア最大のハンドメイドECサイトとの出会い(詳しくはこちら)。昨年末に目黒で出会ってから、日本と台湾を繫ぐ面白い仕掛けができないか、と一緒に構想を練っていきました。その中のアイデアとしてあがったのが、Pinkoi主催の台北で行う物販イベント「好藝市」への参画。

台北にあるクリエイティブエリア「松山(ソンシャンと読みます)文創園区」という場所。「誠品生活」という台湾の中では有名な百貨店グループが作った、コンセプト百貨店と、日本が台湾を統治していた時代に出来たものを改装した「旧松山タバコ工場」という工場跡地が連なる、台湾屈指のオシャレスポット。

そこで毎月1回のペースで開催していて、毎回1万〜1万5千人を動員する物販イベントが「好藝市」。毎回、Pinkoi出品の有力な作り手(Pinkoiではデザイナーと呼びます)が60組程度出品。その中の1/3のスペースをお借りして、日本の作り手/デザイナーの作品を出品したのです。

30℃を超える気温の中、14時〜20時までの開催(台湾は午後から出歩く文化があるため)。日本から今回出品したのは15組。メイカーズベースの製作スタッフと所属するメンバーの皆さんの混合チーム。洋服からバッグ、手ぬぐい、リングやバングル、陶器など様々なものを出品。Pinkoiの皆さんによる言語面の手厚いサポートもあって、それぞれが来場された異国の人とのモノを通した交流を楽しみました。

出品したメンバーから出た振り返り。

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・ちょっといいな、と思って買うことができるのは400元
・暑さ対策→水分補給を予め準備
・雨対策→カバーを予め準備(こだわらなければピンコイが貸してくれます)。特に路面に湿る雨に注意。
・風対策→商品や什器を固定する方法を考えておく(例:おもり、クランプ、剥がせる両面テープなど)
・赤テント→テントの色が反射して、光り物の商品は特に色が変わって見えてしまう。
・紐、ハサミ、テープ、ホッチキス、両面テープは持っていた方が何かとよい
・なるべく、立って接客した方が人が集まりやすい。
・素材についての情報を準備する(本革?とか銀は何パーセント?とか)。
・洗濯など管理の情報を準備する。
・何に使うことができるか曖昧な場合、用途の情報を準備する。
・アクセサリーは日本ほどつけない。ただし、ピンキーリングはおまじない的な要素も入って売れる。
・髪を長くしたいけど、暑い。だから、髪ゴムが人気らしい。実際によく売れていた。

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出品環境の整備から、商品や価格の戦略まで。日本との違いや共通点を感じることも多々。ただそうやって気づいた点をひとつひとつクリアしていくことで、お店としての質が格段に変わることも実感。

そして何より、この場で出会った方と、Pinkoiのサイトを通して継続的に繋がっていくことができることが最大の利点。実際、ここで出会い、この場では買わなかったけど、後日にサイトを通して作品を購入した、という事例が多数ありました。商流の変化、消費傾向の変化を如実に感じると共に、モノ作りをする人が海外と繋がることで生まれる可能性や、その可能性が実はそんなに遠くないところにある、ということに気づくことができたことは、今回の最大の収穫。次回、6月13日に2回目の開催があります。そこではまた、新しいメンバーを加えて出品。この流れは、メイカーズベースを作ったときから考えていた、やりたかったことの1つ。こうした、良質な日本の作品を、より良い形で世界に出て行く流れを作る挑戦をこれからも重ねていきます。

Makers’ Base